本日10月10日、純米大吟醸の新しいシリーズと、昨年から徐々に進めて参りました富久長の新たな商品ラインナップの構成を併せてお知らせいたします。
90年代より富久長では八反草という広島最古の酒米の在来品種の復活に取り組んできました。2013年には山廃と高温糖化を融合させた酒母造りであるハイブリッド酒母への挑戦、さらに白麹菌を利用した酒造り、最新の精米技術とのコラボレーション、より自然に近い八反草の特別栽培米、乳酸菌を利用した生酛造りなどにも取り組んできました。
私たちはこれから、次の世代に向かって今まで培ってきた広島杜氏伝統の吟醸造りの技術をさらに深く磨き、もっと多様な微生物の営みを深く理解し、自然からたくさんのことを感じ、生きる喜びにあふれる酒を造っていきたいと思います。
そして、富久長をよりご理解いただけるよう、商品ラインナップの構成を下記のように再構成しました。詳細はラインナップページをご覧ください。
NEW CLASSICS ニュークラシックス
CLASSICS クラシックス
INNOVATION イノベーション
SEASONAL シーズナル
LEGACY レガシー
新しい純米大吟醸シリーズを含むNEW CLASSICSには、富久長が唯一育てる広島在来品種の酒米『八反草』を私たちらしく醸したいという願いを込めて、蔵のある安芸津から望む瀬戸内の島々をイメージした富久長のシンボルをあしらいました。
富久長 純米大吟醸 新シリーズのご案内
化学肥料や農薬をできるだけ使わず、沢の湧き水を直接田んぼに引き入れるなど、可能なかぎり自然に近い農法で特別栽培された八反草。少しの量しかできませんが、広島の大地と自然の恵みを感じさせる、とても力強い米に育ちます。
純米大吟醸 妙花風は、この貴重な米を磨き上げ醸した純米大吟醸のモロミを搾り袋に汲み入れ、圧力をかけず滴りおちる雫だけを丁寧に集めました。リッチにしてピュア。原料・時間・手間ひまのすべてにおいて最大限の力を注ぎ込んだ、ごく少量生産の限定品です。
純米大吟醸 はしりは、純米大吟醸を搾るとき、圧力をかける前に流れ出てくるはじめの部分、通称“あらばしり”を集めました。繊細でなめらかな口当たりが野生味あふれる八反草の個性を引き立てます。
純米大吟醸は、エレガントな香りや味わいに、八反草ならではの野性味と潔いキレが調和しています。